台風で配送が遅れるのはなぜ?物流停止の仕組み

皆さん、こんにちは。岡山県岡山市を拠点に、地域密着で食品の冷凍・冷蔵輸送や保管を手掛けている株式会社まことサービスです。


台風が近づくたびに、荷物がいつ届くのか読めなくなって困っている方も多いのではないでしょうか。結論からお伝えすると、台風が来ると配送が遅れるのは、道路の通行規制や運送会社の安全確保のための判断が、輸送のあちこちで同時に起きるためです。


この記事で得られる3つの重要ポイントは以下の通りです。


まずは全体像から押さえていきましょう。

  • 台風接近時に配送が遅れる仕組みが分かる
  • 台風の発生・接近の傾向を数字で把握できる
  • 遅延の影響を抑えるために荷主側でできる備えが分かる




■ 台風接近時、なぜ配送に遅れが出るのか?

台風が接近すると配送が遅れやすくなるのは、輸送ルートのあちこちで運行の見直しや安全確保の判断が同時に発生し、荷物一つひとつの動きが全体の乱れに巻き込まれてしまうためです。

特定の場所だけの問題ではなく、輸送の流れ全体に波及しやすいという点を、まずは押さえておきたいところです。


・輸送網全体が影響を受ける仕組みとは?

荷物は出発地から到着地まで、複数の道路や中継地点を経由して運ばれています。台風が接近すると、その経路のどこか一箇所で運行の見合わせや速度の抑制が起きただけでも、後ろに続く荷物すべてのスケジュールがずれてしまいます。


つまり、荷主の方から見れば「たった一つの荷物」であっても、輸送網の中では大きな流れの一部として扱われているということです。この構造を知っておくと、遅延が出たときにも状況を理解しやすくなります。


・荷主が体感する「遅延」の具体的な現れ方は?

実際に荷主の方が感じる遅延は、到着予定時刻がずれるだけでなく、集荷そのものが延期になる、あるいは配送ルートが変更されるといった形で現れることもあります。


これは運送会社が荷物を軽視しているのではなく、安全に届けるための判断であるケースがほとんどです。台風接近時の遅延を「トラブル」ではなく「想定内の対応」として捉えておくと、必要以上に不安になることもなくなります。


参照URL:

気象庁|台風の平年値



■ 台風の発生・接近にはどんな傾向があるのか?

台風の接近数にはおおよその目安となる平年値がありますが、実際の発生数や接近数は年によって大きく変わるため、「毎年同じペースで来る」と考えるのは注意が必要です。

数字の傾向を知っておくことで、その年の状況を客観的に判断しやすくなります。


・平年値から見る接近・上陸の目安は?

気象庁の公式サイトによると、台風の平年値(1991年から2020年までの30年間の平均)は、日本への接近数が11.7個、上陸数が3.0個とされています。ここでいう「接近」とは、台風の中心が国内のいずれかの気象官署から300キロメートル以内に入った状態を指す言葉(気象庁が定める用語)です。


この数字は、あくまで長期的な平均であり、毎年ぴったりこの数になるわけではありません。あくまで比較のための目安として捉えておくとよいでしょう。


・実際の年ごとの変動幅はどれくらいか?

例えば気象庁の発表によると、2023年(令和5年)の台風接近数は9個で、平年値の11.7個を下回りました。上陸数も1個にとどまっています。


このように、平年値より少ない年があるからといって油断はできません。接近数が少なくても、進路によっては大きな影響を受ける台風が1つ来るだけで、輸送に大きな遅れが生じる可能性があります。数の多さだけでなく、進路や規模も合わせて確認することが大切です。


参照URL:

気象庁|台風の平年値

気象庁|令和5年(2023年)の台風のまとめ(速報)



■ 大雪や悪天候時の交通規制はどう配送に影響するのか?

配送の遅れは台風だけの話ではなく、大雪の際に実施される交通規制も同じように影響します。特に冬場は、チェーン規制と呼ばれる仕組みが配送スケジュールに直結することがあります。

台風シーズンだけでなく、一年を通じて悪天候全般が輸送に影響を与える要因になり得ると考えておくと安心です。


・チェーン規制とはどのような仕組みか?

チェーン規制とは、大雪の際に指定された区間で、タイヤチェーンを装着していない車は通行できなくするという仕組み(国土交通省が定める交通規制)です。国土交通省の公式サイトによると、この規制は通行止めそのものの時間を短くし、道路の混乱を最小限に抑えることを目的として実施されています。


規制区間の手前ではタイヤチェーンの装着状況が確認されるため、準備が整っていない車両はそこで足止めになることもあります。


・規制が実施されると配送スケジュールにどう影響するか?

チェーン規制や通行止めが実施されると、対象区間を通る予定だった荷物は迂回や待機を余儀なくされ、到着時刻が後ろにずれることになります。


これは事故を防ぐための対応であり、運送会社側の落ち度ではありません。ただし、荷主の側もこうした規制が実施され得ることをあらかじめ知っておくと、急な連絡が来たときにも落ち着いて対応できます。


参照URL:

道路:雪防災(チェーン規制)|国土交通省



■ 遅延を防ぐために荷主側ができる備えとは?

台風や大雪による遅延そのものをゼロにすることはできませんが、事前の情報収集と委託先との連携によって、その影響をできるだけ小さくすることは可能です。

特別な準備というよりも、日頃からの小さな習慣の積み重ねが効果を発揮します。


・気象情報をどう出荷判断に活かすか?

気象庁の台風情報を早めに確認しておくと、出荷のタイミングを前後にずらすかどうかを、余裕を持って判断できます。台風の接近が予想される数日前から情報をチェックしておくことが、判断の目安になります。


完全に遅延を避けられるわけではありませんが、事前に把握しているかどうかで、その後の対応のしやすさは大きく変わってきます。


・委託先と共有しておきたい情報とは?

出荷のタイミングに調整の余地があるかどうかを、あらかじめ委託先に伝えておくことも一つの備えになります。事前連絡がないと委託先側も対応の優先順位をつけにくくなるケースが一般的に見られるため、早めの共有が望ましいところです。


実務上の判断基準としては、「悪天候が予想される日の前後2〜3日は、出荷時期に多少の余裕を持たせる」といった考え方が一つの目安になります。


■ 出荷計画で見落としがちな注意点・失敗例

台風の接近を把握していても、出荷計画を直前まで変更しないでいると、遅延の影響がかえって大きくなってしまうことがあります。

ちょっとした準備の遅れが、後々の対応を難しくしてしまうケースも少なくありません。


・直前対応になりやすい落とし穴とは?

台風の情報自体は数日前から出ているにもかかわらず、実際の出荷判断が直前までずれ込んでしまうケースは珍しくありません。判断を先延ばしにするほど、選べる対応の幅は狭くなっていきます。

特に、複数の荷物をまとめて出荷する予定がある場合は、早めに優先順位を整理しておくことが望ましいところです。


・委託先への連絡が遅れると何が起こるか?

委託先への連絡が遅れると、車両の手配や運行ルートの調整に十分な時間を取れず、結果として希望していた日時での配送が難しくなることがあります。

これは委託先側の対応力の問題というより、時間的な制約によるものです。悪天候が予想される場合は、通常より少し早めに連絡を入れておくと、選べる選択肢が広がります。



■ よくある質問

・台風の「接近」と「上陸」は何が違うのですか?

「接近」は台風の中心が国内のいずれかの気象官署から300キロメートル以内に入った状態、「上陸」は台風の中心が北海道・本州・四国・九州の海岸線に到達した状態を指します。上陸していなくても、接近しているだけで風雨の影響を受け、配送に遅れが出ることがあります。


・台風が来ない年は配送が遅れないのですか?

台風の接近数が平年より少ない年であっても、影響の大きい台風が1つ接近・上陸すれば配送への影響は生じます。数の多さだけでなく、進路や規模も合わせて確認しておくことが大切です。


・大雪の場合も同じように事前確認は必要ですか?

はい。大雪の際にはチェーン規制などの交通規制が実施されるため、台風のときと同じように、事前の情報確認が遅延の影響を抑えるうえで役立ちます。



■ まとめ

台風による配送の遅れは、台風そのものの接近・上陸の頻度が年によって変わる自然現象と、それに伴う交通規制が重なって生じるものです。事前に情報を確認し、委託先と早めに連携しておくことが、影響を小さくする鍵になります。


株式会社まことサービスは、岡山県岡山市を拠点に、食品を中心とした冷凍・冷蔵輸送や保管・仕分けを手掛けている運送会社です。スポット便・定期便・チャーター便・緊急便まで幅広い輸送形態に対応しており、自社で保有する車両により、急な依頼にも柔軟に対応できる体制を整えています。


台風や悪天候シーズンの配送体制に不安がある方は、まずは今の輸送状況をお聞かせください。24時間365日対応の体制で、緊急の輸送についてもご相談いただけます。

ちょっとした疑問からでも大丈夫です。まずはお気軽にお問い合わせください。