「クール便」ってどうなってるの?温度管理の秘密を食品輸送のプロが徹底解説  


こんにちは。

岡山を拠点に、食品を中心とした冷凍・冷蔵輸送を行っている、株式会社まことサービスです。


今や私たちの生活に欠かせない「クール便」。

産地直送の新鮮な食材や、お取り寄せのスイーツなど、冷たいままの状態で安全に届けてくれる便利なサービスですが、その裏側がどうなっているか、ご存知でしょうか。


「どうやって荷物の温度をずっと一定に保っているの?」

「トラックの中は、家庭の冷蔵庫と何が違うの?」


そんな素朴な疑問に、日々デリケートな食品を専門に輸送している私たちプロの視点から、分かりやすくお答えします。


【1】すべては荷物を積む前から始まっている。「予冷」の重要性


クール便の品質管理は、荷物をトラックに積み込むずっと前から始まっています。

それは「予冷(よねい)」と呼ばれる作業です。


これは、荷物を積む前にトラックの荷台の中を、運ぶ商品に合わせた適切な温度まであらかじめ冷やしておくことです。

例えば、冷凍品を運ぶなら荷台をマイナス18度以下に、冷蔵品なら5度といった具合です。


荷台が常温のまま商品を積み込むと、一時的に商品の温度が上がってしまい、品質が劣化する原因になります。これを防ぐための、非常に重要な準備段階なのです。


【2】時間との戦い。スピーディーな「積み込み」


予冷が完了したら、次は積み込みです。

ここでの鉄則は「とにかくスピーディーに」。


荷台の扉を開けている時間が長ければ長いほど、外の空気が入り込み、庫内の温度が上がってしまいます。

熟練のスタッフは、荷物の配置などを瞬時に判断し、扉を開ける時間を最短にするよう作業を進めます。

このスピードが、品質を保つ生命線です。


【3】輸送中も気は抜けない。プロ仕様の車両と管理体制


無事に出発してからも、私たちの仕事は続きます。


まことサービスが使用する冷凍冷蔵車は、家庭用冷蔵庫とは比較にならないほど強力な冷却ユニットと、分厚い断熱材を備えたプロ仕様です。

走行中の振動や、外の気温の変化にも影響されにくい構造になっています。


また、運転席からは常に荷台の温度を監視できるようになっており、万が一の異常にもすぐに気付ける体制を整えています。私たちは、ただ運転するだけでなく、荷台の中の「見えないお客様」である荷物の状態にも、常に気を配っているのです。


【4】途切れない冷たさの連鎖。「コールドチェーン」とは


クール便の品質を支える最も重要な考え方が「コールドチェーン」です。


これは、生産者様から集荷し、倉庫で保管し、トラックで輸送し、お客様にお届けするまで、すべての工程で一度も途切れることなく、一貫して低温環境を保ち続ける仕組みのことを指します。


私たち、まことサービスは、冷凍冷蔵輸送だけでなく、商品を最適な温度で保管する営業冷凍冷蔵倉庫も運営しています。

トラックから倉庫へ、倉庫からトラックへと荷物を移す際にも、徹底した温度管理を行うことで、この「冷たさの鎖」を絶対に断ち切らないようにしています。


このコールドチェーンが守られて初めて、お客様の元へ高品質な商品をお届けできるのです。


まとめ:安心の裏には、プロの技術があります

何気なく利用しているクール便ですが、その裏側には、


・事前の「予冷」

・迅速な「積み込み」

・高性能な「専用車両」

・途切れることのない「コールドチェーン」


といった、多くのプロの技術と努力が詰まっています。


私たち株式会社まことサービスは、こうした見えない部分の一つ一つにこだわりを持ち、お客様からお預かりした大切な商品を、最高の状態でお届けすることを使命としています。


食品や医薬品など、厳密な温度管理が求められる商品の輸送・保管でお困りの際は、ぜひ岡山の株式会社まことサービスにご相談ください。24時間365日、安心と安全をお届けします。