皆さんこんにちは。
岡山県岡山市を拠点として、食品や医薬品などの輸送・保管・仕分けなどを一貫して手掛ける株式会社まことサービスです。
「イチイチパレットの正確な寸法はいくつなのか」「なぜこのサイズが日本の標準として使われているのか」と、疑問に思うことはありませんか?現場で当たり前のように飛び交う言葉ですが、その定義や他サイズとの違いについて、改めて詳しく確認しておきたいという方も多いでしょう。
実は、このイチイチパレット(T11型)の特性を正しく理解し、適切な積み方で運用することで、トラックの積載効率を最大化し、輸送コストを大幅に削減することが可能です。そこでこの記事では、イチイチパレットの基本寸法から、トラックへの効率的な積み方、海外規格との比較、そして導入のポイントまでを網羅的に解説します。物流コストの削減を目指す運送事業者様や、倉庫業務の効率化に取り組む現場担当者様は、ぜひ参考にしてみてください。
■T11型イチイチパレットの正確な寸法

日本の物流現場で最も一般的に目にするのが、通称「イチイチ」と呼ばれるパレットです。これはJIS(日本産業規格)で定められた標準サイズであり、倉庫での保管からトラック輸送まで、あらゆる工程の効率を左右する重要な存在です。
・縦横1100mmが日本の標準サイズ
その名の通り、縦横の寸法が1100mm×1100mmの正方形をしたパレットです。このサイズは、日本国内のトラックの荷台幅やコンテナのスペースに、隙間なくきれいに収まるよう設計されています。例えば、標準的な段ボールケースを積む際も、ブロック積みや交互列積みといったパターンで無駄なく配置できるため、食品や日用雑貨など幅広い業界の製品輸送で採用されています。
・高さの違いで変わる積載量と強度
平面のサイズは共通ですが、実は「高さ」にはバリエーションがあります。一般的には140mm〜150mm程度が主流です。厚みがあるタイプは強度が高く、重い化学品や機械部品の積載にも耐えられます。一方、高さを抑えた軽量タイプは、コスト削減やワンウェイ(使い捨て)用途に向いています。ただし、ハンドリフトやフォークリフトの爪がスムーズに入るか、差込口のサイズも確認が必要です。
・T11型という呼び方の由来
「T11型」という名称は、輸送用平パレットのJIS規格である「T11」に由来します。1100mmの「11」をとって名付けられ、現場では「イチイチ」として定着しました。かつては企業ごとにバラバラだったサイズをこの規格に統一(標準化)したことで、荷物の積み替え作業の手間を減らし、スムーズな一貫パレット輸送が可能になりました。
■国際規格と国内サイズの比較一覧

国内では万能なイチイチパレットですが、一歩海外に出ると事情は大きく異なります。国や地域ごとに独自の標準規格が存在するため、輸出入業務では相手国の主流サイズを把握していないと、積み替えの手間や追加コストが発生するリスクがあります。
・世界と日本で違うパレット事情
日本のT11型はISO(国際標準化機構)でも認定されていますが、世界中でそのまま使えるわけではありません。例えば、ヨーロッパ全域では1200mm×800mmの「ユーロパレット」が絶対的な標準であり、アメリカでは約1219mm×1016mm(48インチ×40インチ)が主流です。中国や韓国などアジアの一部ではイチイチも普及していますが、仕向け地のフォークリフトや倉庫設備に対応しているか、事前の確認が不可欠です。
・パレットサイズ
日本国内であっても、業界によってはイチイチ以外のサイズが定着しています。代表的な例として、ビール業界などで使われる「9型(900mm×1100mm)」や、ドラム缶4本がきれいに収まる化学業界向けの「14型(1400mm×1100mm)」などがあります。これらは特定の製品を隙間なく積載し、輸送時の破損を防ぐために最適化された専用サイズです。
・輸出時に注意すべきサイズの壁
輸出で使用する海上コンテナの内寸とパレットサイズの相性は、輸送コストに直結します。実は、イチイチパレットは国際海上コンテナに対しては必ずしも積載効率が良くありません。左右に微妙な隙間(デッドスペース)ができやすいため、輸出案件ではコンテナ幅に合わせた1100mm×1400mmサイズを選んだり、回収コストのかからない安価なワンウェイ(使い切り)パレットを採用したりする対策が一般的です。
■ トラック積載効率を最大化

運送事業において、トラックの荷台スペースをいかに無駄なく使い切るかは利益に直結します。T11型パレットが標準とされる最大の理由は、この積載効率の高さにあります。適切な積み方を知ることで、一度に運べる荷物の量を最大化し、輸送コストの削減につなげることが可能です。
・11型がトラックに最適な理由
日本国内を走る大型トラックの荷台幅は、一般的に約2300mmから2400mmで設計されています。ここに横幅1100mmのイチイチパレットを2列並べると合計2200mmとなり、左右に作業しやすい適度な余裕を残してきれいに収まります。これが1200mm幅の海外規格だと2列で2400mmとなり、アオリ(荷台の壁)に接触したり入らなかったりするトラブルが発生するため、国内輸送では11型が圧倒的に有利です。
・隙間なく積むパレットの積み方
パレット自体の並べ方だけでなく、その上の荷物の積み付け(パレットパターン)も重要です。同じ向きに箱を重ねる「ブロック積み」は圧縮強度に強い反面、走行中の振動で崩れやすい弱点があります。一方、段ごとに箱の向きを変える「交互列積み(レンガ積み)」などは、箱同士が互い違いに噛み合って安定性が増します。荷物の形状や重量に合わせて最適なパターンを選ぶことが、安全な輸送の基本です。
・荷崩れを防ぐプロの固定テク
どれだけきれいに積んでも、トラック走行中の揺れやブレーキによる負荷は避けられません。荷崩れによる商品の破損リスクを減らすには、ストレッチフィルムを足元から上部まで隙間なく巻き付けたり、PPバンドで強固に固定したりする対策が必須です。また、パレットとパレットの間に緩衝材(トラックボードなど)を入れて隙間を埋めることで、荷物が動くスペースを物理的に消してしまうのも効果的な現場の知恵です。
■ パレット輸送のコスト削減術

パレットの導入コストや管理の手間は、物流経費の中で決して小さくない割合を占めます。単に安い資材を買うだけでなく、運用方法そのものを見直したり、自社の輸送スタイルに最適な調達手段を選んだりすることで、長期的な利益を確保する視点が求められます。
・貸出・回収サービスの賢い活用
自社でパレットを所有すると、納品先から回収して持ち帰る「空パレットの返送コスト」が発生します。これを防ぐには、レンタルパレットシステムの活用が有効です。目的地に近いデポで返却できるため、ドライバーが回収に戻るムダな走行や時間を削減でき、紛失リスクや在庫管理の手間からも解放されます。
・自社に合うパレット選びの正解
運ぶ荷物によって最適な素材は異なります。安価で補修しやすい「木製」は重量物やワンウェイ向きですが、湿気によるカビや木屑の発生が課題です。対して「プラスチック製」は、初期費用は高いものの、洗浄可能で衛生的、かつ耐久性が高く長持ちします。破損頻度や衛生基準(HACCPなど)を考慮し、トータルコストが安くなる方を選びましょう。
■物流効率化や輸送のご相談は、まことサービスへ!

株式会社まことサービスは、食品や医薬品の定温輸送をはじめ、一般貨物のパレット輸送や保管・仕分けまで、物流業務をトータルでサポートしています。今回ご紹介した「イチイチパレット」の活用法はもちろん、積載効率の向上や荷崩れ防止といった現場レベルの課題解決もお任せください。
「今の積み方で本当に効率が良いのか確認したい」「輸送コスト削減の具体的な提案が欲しい」といったご相談から、漠然とした物流改善のお悩みまで柔軟に対応可能です。経験豊富なスタッフが貴社の現状を丁寧にヒアリングし、最適な車種や輸送プランをご案内します。
まずはお気軽にお問い合わせください。現場の状況を見て話を聞くだけでも構いません。まことサービスは、貴社の頼れる物流パートナーとして、業務効率化と利益最大化を全力でバックアップいたします。
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