コールドチェーン(低温物流)とは?必ずわかる「3つの仕組み」

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皆さんこんにちは。

岡山県岡山市に拠点に、運輸業と倉庫業を中心に、商品の配送・保管・仕分けを一括で手掛けております株式会社まことサービスです。


物流の見直しや新規事業への参入を検討する際に、「コールドチェーンという言葉をよく聞くけれど、具体的にどのような仕組みなのか」「自社に導入するとどんなメリットがあるのか」など、疑問や不安を抱えている人もいるでしょう。


実は、コールドチェーンは単にものを冷やして運ぶだけではなく、食品の廃棄ロスを大幅に減らし、遠方への販路拡大を実現するための重要なビジネス戦略となります。


この記事では、物流の改善や導入を検討している方に向けて、コールドチェーンの基本的な仕組みから、現在の業界が抱える課題、そして最適な委託企業の選び方までをわかりやすく解説します。


冷凍倉庫の確保にお悩みの担当者様や、これから低温物流の導入を検討している企業の方はもちろん、業界の基礎知識を身につけたい方にもわかりやすく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。


■コールドチェーンとは?



物流業界で頻繁に耳にするコールドチェーンという言葉ですが、その仕組みを正確に把握しているでしょうか。私たちの生活に欠かせない食品や医薬品を安全に届けるための、重要なインフラとして機能しています。


・低温物流と言い換えられる

コールドチェーンは、日本語で「低温物流」と言い換えられます。サプライチェーン(商品の調達から消費者の手に届くまでの全体の流れ)の中で、対象となる製品を一定の温度に保ったまま流通させる仕組みのことです。常温での輸送とは異なり、途中で温度が変化しないように徹底した管理が行われます。


・産地から食卓まで冷やす仕組み

この仕組みの最大の特徴は、生産の段階から消費されるまで、途切れることなく冷やし続ける点にあります。例えば、海で獲れた生鮮食品や畑で収穫された野菜は、すぐに予冷(あらかじめ冷やす処理)され、冷蔵倉庫で保管されます。その後、冷蔵機能のついたトラックで輸送され、スーパーの冷蔵庫に並ぶまで、一貫して低温環境が維持されます。


・なぜ今注目されている?

近年、この低温物流が特に注目を集めているのには理由があります。ライフスタイルの変化により、長期間の保存ができる冷凍食品の需要が国内で急増しているためです。また、流通過程での品質の劣化を防ぐことで、廃棄される食品ロスを大幅に削減できるメリットもあります。


さらに、厳格な温度管理が必要なワクチンの輸送など、医薬品の分野でもその重要性が高まっています。


■コールドチェーン業界の課題



低温物流は私たちの生活を豊かにする一方で、その裏側にはクリアすべき多くのハードルが存在します。製品を安全に届けるために現場が直面している、特有の難しさを見ていきましょう。


・深刻な冷凍冷蔵倉庫の不足

近年、最も大きな壁となっているのが商品を保管する場所の不足です。手軽で便利な冷凍食品の需要が拡大している一方で、古い冷蔵倉庫は老朽化による閉鎖が相次いでいます。さらに、環境に優しい自然冷媒を使った新しい設備への更新には長い期間を要するため、預けたくても空きスペースが見つからないという事態が頻発しています。


・徹底した温度管理の手間

常温の物流とは違い、わずかな温度の変化が商品の劣化や廃棄ロスに直結してしまいます。そのため、トラックへの積み下ろし作業を行うわずかな時間でさえ、外気に触れるのを最小限にする工夫が必要です。庫内の温度が一定に保たれているか常に監視し、記録し続けるなど、現場には非常に細やかな配慮と手間が求められます。


・設備や維持コストの増加

低温環境を24時間体制で維持するには、莫大な費用がかかります。荷台を冷やす機能を持った専用トラックの導入はもちろん、巨大な冷蔵庫として稼働する倉庫の電気代など、日々の維持コストは常温の輸送の比ではありません。特に電気代や燃料費が高騰している現在、これらの設備投資とランニングコストの負担は、事業者にとって重い課題となっています。


■適切な温度管理がもたらす効果



厳しい課題がある一方で、適正な温度で商品を運ぶ仕組みには、それを上回る大きな価値があります。ここでは、低温物流を導入することで企業が得られる具体的なメリットを解説します。


・食品の廃棄ロスを大幅に減らす

収穫されたばかりの野菜や水揚げされた水産物は、時間が経つにつれて鮮度が落ちてしまいます。しかし、産地から消費者の手元に届くまでのすべての段階で一定の温度を保つことで、腐敗や劣化を最小限に防ぐことができます。


これにより、売り場に並ぶ前に傷んで捨てられてしまう食品ロスを大幅に削減できます。せっかく生産した商品を無駄なく販売できることは、利益の向上だけでなく、環境問題への貢献にもつながります。


・遠方への販路拡大ができる

冷蔵や冷凍の輸送技術が発展する前は、生鮮食品の販売エリアは生産地の周辺に限られていました。しかし、低温状態を維持したまま長距離のトラック輸送ができるようになった現在では、北海道の新鮮な食材を東京や大阪のスーパーで販売するといったことが当たり前に実現しています。


鮮度を保てる期間が延びることで、これまで届けられなかった遠方の地域や、さらには海外の市場へもビジネスを拡大することが可能になります。


・企業のブランドと信頼を守る

消費者が食品や医薬品を購入する際、最も重視するのは安全性です。もし輸送の途中で温度管理が徹底されておらず、商品が傷んでいたり溶けていたりすれば、重大なクレームや健康被害のリスクが発生します。


徹底した温度管理は、製品の品質を最高の状態に保持し、安全に届けるための重要なインフラです。「このメーカーの商品ならいつも美味しくて安全だ」という消費者からの信頼を獲得し、企業のブランド価値を高く保つ役割を果たしています。


■失敗しない企業の選び方



自社で低温物流のインフラをすべて構築するには莫大な費用がかかるため、専門の物流企業へ業務を委託するのが一般的です。しかし、委託先を間違えると品質の低下や余計なコストが発生します。ここでは、最適なパートナーを見極めるための条件を解説します。


・保管と配送をセットで頼めるか

冷蔵倉庫での「保管」とトラックによる「配送」を別々の業者に頼むと、荷物を移動させるための余計な輸送費や手間が発生してしまいます。これらの機能をあわせ持つ企業に一貫して任せることで、倉庫から直接スムーズに出荷でき、コストと時間の無駄を削減できます。


また、手配や連絡の窓口がひとつになるため、担当者の業務負担も大きく減らすことができます。


・3温度帯にすべて対応できるか

食品などを扱う場合、冷凍庫での保管が必要なもの、冷蔵(チルド)で十分なもの、そして常温でよいものなど、複数の温度帯での管理が必要になるケースがほとんどです。


これらをすべて同じ施設内で対応できる企業を選べば、商品ごとに預け先を分ける必要がありません。複数の温度条件が混在する製品でも、品質を安全に維持したまま、効率よくまとめて配送することが可能になります。


・トラブルにすぐ対応してくれる

物流の過程では、急な出荷依頼の増加や、悪天候によるトラックの到着遅れといった予期せぬ事態がつきものです。とくに温度変化に弱い製品を扱っている場合、対応が遅れると商品が劣化してしまい、大きな損害につながるリスクがあります。


緊急時でもすぐに連絡がつき、柔軟に車両を手配してくれるなど、いざという時に頼りになる事業者を選ぶことが、安定した供給を続けるための重要なポイントです。


■まとめ



コールドチェーン(低温物流)は、食品や医薬品の品質を産地から消費者の手元まで保つために欠かせない重要なインフラです。食品ロスを大幅に削減し、遠方への販路拡大や企業のブランド価値向上につながる大きなメリットがある一方で、深刻な冷凍冷蔵倉庫の不足や維持コストの増加といった課題も抱えています。


これらの課題を乗り越え、ビジネスを成長させるためには、自社に合った物流パートナー選びが不可欠です。保管から配送までをワンストップで委託でき、複数の温度帯に対応し、緊急時にも柔軟に動いてくれる企業を見極めることが、コストの最適化と安全で安定した商品供給を実現するための最大の鍵となります。


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株式会社まことサービスは、岡山県を拠点に全国へ広がる物流ネットワークを持つ運送会社として、食品などの低温流通に精通した保管・配送サービスをご提供しています。


自社で保有する120台以上のトラックと充実した設備を活かし、小口の荷物から大口の定期便まで、お客様のニーズに合わせた柔軟な物流プランニングが可能です。当社は、-25℃の冷凍から冷蔵・常温まで対応可能な「3温度帯倉庫」を完備しており、厳格な温度管理が求められる高品質なコールドチェーンの構築に強みを持っています。


専任の担当者がお客様の現状の課題や出荷頻度を細かく確認し、「横持ち輸送コストの削減」「複数温度帯の一括管理」「急な配送への対応」など、一社一社に合わせた最適な物流計画を丁寧にご提案します。


まことサービスは自社便を持つ運送会社ならではの機動力を活かし、急な出荷のご依頼や日々のちょっとしたご相談にも迅速に対応します。保管から配送まで窓口を一本化して一貫してサポートするため、初めて物流の見直しをされる担当者様でも安心してお任せいただけます。


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